Saturday 5 May 2018

届けない場所へ

「 私と結婚したら、毎日私の顔が見えるよ」と言いた。そのとき、嬉しいかな。私と一緒にいたくて、ありがとうね。

でも、君のような男に信じられないと思う。ケイいちゃんもう奥さんがいるんでしょう?ケイちゃんにとって、私は…

言わない。言えない。

君の手を繋いで、寝顔を見つめている私は今、頬が濡れちゃった。暖かい場所が見つかったのに、まだブルブルしている。

ケイちゃん、初めて会った時に言いたのは、まだ覚えている?あの寒い金曜日の夜、雨が降ってた、ずっと。ブランケットの下でささやきした二人、息は重くなって、秘密もばらしてしまった。構わなかった私に「喜んで」と言いた。

日を昇ったら、君も徐々に消えちゃうんだろう?ああ、でも今回消えるのはケイちゃんではなく、私です。

春の風に乗ると、空の公園へ戻る。軽い花びらのようにゆっくり散って、別の幸せに探そう、他のケイちゃんと恋に落ちろう。

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